Earth Conservation

土壌汚染について

土壌汚染とは、土壌中に重金属、有機溶剤、農薬、油などの物質が、自然環境や人の健康・生活へ影響がある程度に含まれている 状態をいいます。典型七公害の一つです。 一般に土壌とは、「陸地の表面を覆っている生物活動の影響を受けた物質層」と考えられていますが、土壌汚染という用語で使用している 土壌とは、「土地や地盤を構成する物質」または「土地」を指しています。国や地方自治体の行政上での「土壌汚染」は、 「土壌が汚染されている現象を指し、地下水や地下空気が汚染されている現象を含まない」としており、実務上は地下水面から上の 地盤構成物の汚染のみを扱い、これを土壌環境基準や土壌汚染対策法の考え方としています。一方、「地盤は水と空気の一体で構成され、 これらの相互作用により地盤全体の環境機能が構成されている」との考え方から、国などが使用している「土壌」という用語では 本質的意味が異なっています。地質汚染・地盤汚染・地下環境汚染のように言い変えるとともに、行政上の施策の方針を変更すべきと提唱する 考え方もあるそうです。このように地盤の汚染問題について、地盤の構成物のみを抽出し、地下水や地下空気を除外し、これを施策として 扱っているのは、日本の特徴です。2005年頃より、自然地盤、特に重金属等を含む岩石の取り扱いについて、地方行政において混乱が 発生しはじめました。行政上における自然由来重金属等を含む岩石の評価は、土壌環境基準に定める分析を行い、 その基準の超過により行われています。この分析法は、「土壌」における重金属類の評価を行うことができる一方、「岩石」については 正しい分析を行うことができません。しかし岩石についても、土壌環境基準による分析を行わざるを得ず、得られた分析値の評価が 曖昧となっています。

放射能汚染について

放射能とは、放射線を出す活性力を言います。日本語でしばしば放射能と放射線とが混同され、誤った意味で使われていますが、 その定義は明確に異なります。放射能の強さは、1秒間に崩壊する原子核の数で表され、ベクレルという単位で表します。原子核が崩壊する時に 放射線を放射します。かつては、1グラムのラジウムが持つ放射能を単位とし、これを1キュリーとしていました。

ヒトに対する影響

人体はおよそ6,000~7,000Bqの放射能をもちます。これは人体に含まれるカリウム40という放射性物質によるものです。 この程度の放射能であれば人体に及ぼす影響はほとんどありません。一般的に実験や研究で用いられる放射能はMBq(106Bq)です。 さらに放射能がGBq(109Bq)を超えると人体に影響を及ぼす危険性があるとする見方があります。一方でたった1Bqの放射能であっても 毎秒1発の放射線を発するから、遺伝子等を傷つけるかどうかは確率的な影響があるという見方もあるようです。放射能が晩発効果によって 人体に悪影響を及ぼす限界値は確率に影響され、人体実験が不可能な事や長期間かかる事・対象群が設定しづらい事・症状が非特異的で ある事・遺伝的影響では更に時間がかかる事などから定まっていません。急性効果としては約4Gyの被曝で半数の人が死亡するとされています。

原子力災害時の放射線障害予防薬についてはヨウ素剤があります。また、放射性セシウム体内除去剤としては、紺青があります。 チェルノブイリ原発事故を契機に、輸入食品内における放射能の暫定限度が370 Bq/kg(セシウム134+セシウム137の合計値)に設定され、 これを超える食品は日本に輸入することができません。